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売却の基本公開 2026.02.23/更新 2026.02.19

【博多区吉塚】査定額の高さで選ぶと危ない理由と根拠の見方

野上俊彦執筆・監修:野上俊彦株式会社おもいで不動産 代表取締役/宅地建物取引士
野上俊彦執筆・監修:野上俊彦代表取締役/宅地建物取引士

「A社は査定額3,000万円、B社は2,500万円でした」

売主様の立場なら、迷わずA社に頼みたくなります。

「少しでも高く売りたい」と願うのは、所有者様として当然の心理です。

しかし、ここに不動産売却における最大の落とし穴があります。

その高い査定額は、本当に「売れる金額」なのでしょうか。

それとも、不動産会社があなたと「契約したいから」出した数字なのでしょうか。

今回は、吉塚エリアで数多くの取引を見てきた私たちが、不動産会社の「本音」と、高すぎる査定額が招くリスクについてお話しします。

これは、あなたの大切な不動産が「売れ残る」のを防ぐための、とても重要なお話です。

目次1. なぜ500万円も差が出る?「査定額」の正体と不動産会社の裏事情
2. 吉塚エリアの買主様は、売主様以上に「相場」を調べています
3. 「ズルズル売れ残る」最大の原因は、途中で切り替えられない心理
4. 「価格」だけで選ばない。正しいパートナー選びの判断軸
5. まとめ
6. この記事に関係する公的資料

なぜ500万円も差が出る?「査定額」の正体と不動産会社の裏事情

まず、大前提として知っておいていただきたいことがあります。

それは、不動産会社が提示する「査定額」は、「この金額で必ず買い取ります」という保証額ではないということです。

あくまで「今の相場なら、これくらいで売れるかもしれません」という予想に過ぎません。

では、なぜ会社によって金額に大きな差が出るのでしょうか。

そこには、不動産会社の営業戦略が隠されています。

不動産会社が最初に欲しいのは「売買契約」ではありません

多くの売主様は、「不動産会社は家を売る(売買契約を結ぶ)ことが仕事」だと思っています。

もちろん最終ゴールはそこですが、営業担当者が最初に目指すのはそこではありません。

彼らが最初に欲しいのは、あなたから「うちの会社に売却活動を任せます」という依頼をもらうこと。

これを専門用語で「媒介契約(ばいかいけいやく)」と呼びます。

どんなに優秀な営業マンでも、この「媒介契約」を結んで物件を預からなければ、仕事が始まりません。

一括査定サイトなどを利用されている場合、ライバル会社が何社もいます。

その中であなたに選ばれる(媒介契約を取る)ための、一番手っ取り早い方法は何でしょうか。

それは、「他社よりも高い査定額を見せること」です。

「うちはこのエリアに強いので、高く売れますよ」とアピールし、まずは媒介契約を獲得する。

売却活動が始まった後に、「反応が悪いので値下げしましょう」と説得すればいい。

残念ながら、そう考えている会社が少なからず存在するのが現実です。

福岡市博多区吉塚の不動産売却における「媒介契約」と「売買契約」のゴール設定の違い
不動産会社はまず「依頼(媒介契約)」が欲しい。そのために査定額が高くなる傾向があります。

吉塚エリアの買主様は、売主様以上に「相場」を調べています

「でも、高く売り出して、もしその価格で買ってくれる人がいたらラッキーじゃないか」

そう思われるかもしれません。

しかし、今の吉塚エリアの不動産市場において、その「ラッキー」は極めて起こりにくくなっています。

理由は、買主様の情報収集能力が格段に上がっているからです。

スマホ世代は「相場」を熟知しています

現在、吉塚周辺でマイホームを探している中心層は、30代から40代のデジタルネイティブ世代です。

彼らは、SUUMOやアットホームなどのポータルサイトを毎日のようにチェックしています。

新着物件の通知設定をし、過去の取引事例も調べています。

つまり、売主様以上に「このエリアの相場はこれくらい」という感覚が鋭いのです。

そんな彼らが、相場より明らかに高い物件を見たらどう思うでしょうか。

「あ、これは高すぎるな」と判断し、詳細ページを開くことすらしません。

内覧に来て値段交渉が入るどころか、ネット上で「無視(スルー)」されてしまうのです。

どんなに素敵な写真や文章を載せても、価格設定が間違っていれば、検討の土俵にすら上がれません。

▼ あわせて読みたい:売り出しているのに家が売れない…。値下げの前に疑うべき「囲い込み」と、3ヶ月目の判断基準 

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「ズルズル売れ残る」最大の原因は、途中で切り替えられない心理

高値で売り出し、数ヶ月経っても売れない。

そんな時、「じゃあ不動産会社を変えよう」とすぐに決断できる売主様は、実は少数派です。

ここにも、高値査定の怖い罠があります。

「晒し物件」というレッテル

長期間ポータルサイトに掲載され続けている物件は、買主様から「売れ残り」と見なされます。

これを業界用語で「晒し物件(さらしぶっけん)」と言ったりします。

「何か問題があるんじゃないか」「もっと安くなるはずだ」と足元を見られ、結果的に相場よりも安く買い叩かれてしまうケースも珍しくありません。

一度頼むと、断りづらい

これが最も厄介な点かもしれません。

「一生懸命やってくれている担当者に申し訳ない」

「新しい不動産会社を探して、また一から手続きするのが面倒」

そう感じて、結局同じ会社で契約を更新(再契約)してしまう方が非常に多いのです。

「次はチラシを打ちますから」「繁忙期が来ますから」という言葉に期待をつなぎ、時間だけが過ぎていく。

その間にも、建物の築年数は経過し、市場価値は少しずつ下がっていきます。

だからこそ、最初のパートナー選び、つまり「最初の価格設定」が何よりも重要なのです。

高値で売り出した物件が時間の経過とともに値下げを繰り返し、最終的に相場以下になるグラフ
最初の設定を誤ると、後から値下げしても「売れ残り感」が出てしまい、苦戦します。

「価格」だけで選ばない。正しいパートナー選びの判断軸

では、どうすればこのような失敗を防げるのでしょうか。

それは、査定額の「高さ」ではなく、その「根拠」と「戦略」で会社を選ぶことです。

魔法の質問「なぜこの価格なのですか?」

提示された査定額に対して、ぜひこう質問してみてください。

「なぜ、この価格で売れると思うのですか?」

この質問に対し、以下のように答えられる会社は信頼できます。

「吉塚〇丁目の類似物件がこの価格で成約したからです」

「現在、競合となる売り出し物件が少ないので、少し強気でも勝負できます」

逆に、以下のような答えなら要注意です。

「人気エリアですから大丈夫です」

「精一杯頑張らせていただきます」

根拠のない精神論や、耳触りの良い言葉だけの提案は、戦略とは呼べません。

「いつまでに売りたいか」から逆算する

売却には、お客様それぞれの事情があります。

「半年かかってもいいから、奇跡の高値を狙いたい」のか。

「住み替え先が決まっているから、3ヶ月以内に確実に現金化したい」のか。

ゴールが違えば、適正な売り出し価格も変わります。

あなたの事情を深く聞き取り、それに合わせたプラン(松・竹・梅)を提示してくれる担当者こそが、真のパートナーです。

信頼できる不動産会社を見極めるための質問リストとチェックポイント
「根拠」と「期限」をセットで提案してくれる会社を選びましょう。

まとめ

不動産売却において、「高い査定額」は魅力的です。

しかし、その数字に惑わされて「媒介契約」を結んでしまい、結果として大切な時間と資産価値を失っては本末転倒です。

吉塚エリアの市場は動いています。

買主様も賢くなっています。

だからこそ、私たちおもいで不動産は、あなたに「売れる根拠」のある数字しかお出ししません。

時には、ご希望の金額より低い査定額をお伝えすることもあります。

それは、あなたに「売れ残る痛み」を味わってほしくないからです。

もちろん、査定を依頼したからといって、すぐに売る必要はありません。

「まずは自分の家の正しい価値を知りたい」

「他社の査定額が適正かどうか確かめたい」

そんなセカンドオピニオンのようなご相談も大歓迎です。

モヤモヤしている不安を、一度私たちに話してみませんか。

相談から引渡しまでの流れは売却の流れにまとめています。

今の価格が知りたいときは無料査定をご利用ください。

この記事に関係する公的資料

制度と税率は改正されます。

実際の判断は、上の公的資料の最新の内容と、税務署・法務局・税理士・司法書士への確認をあわせて行ってください。

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2. 吉塚エリアの買主様は、売主様以上に「相場」を調べています
3. 「ズルズル売れ残る」最大の原因は、途中で切り替えられない心理
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