福岡市の不動産売却|費用の内訳と手取りの目安
執筆・監修:野上俊彦株式会社おもいで不動産 代表取締役/宅地建物取引士
執筆・監修:野上俊彦代表取締役/宅地建物取引士福岡市で不動産を売却するとき、多くの方が最初につまずくのは、査定額がそのまま手元に残ると思ってしまうことです。
実際には、売却価格から仲介手数料・印紙税・登記費用などが差し引かれます。
ローンが残っていれば、その返済も先に必要です。
この記事では、福岡市で不動産を売却するときに実際にかかる費用を項目ごとに分け、それぞれの目安をまとめました。
測量や解体のように、すべての物件にかかるわけではない費用も含めて整理しています。
ご自身の物件にどこまで当てはまるかを確かめながら読んでいただける記事です。
2. 仲介手数料はいくらかかりますか?
3. 印紙税はいくらかかりますか?
4. 抵当権抹消や住所変更の登記費用はいくらかかりますか?
5. 譲渡所得税はかかりますか?
6. 測量や解体の費用も必要ですか?
7. 福岡市博多区で3,000万円の家を売った場合、費用はどのくらいですか?
8. 手取り額を自分で試算するにはどうすればよいですか?
福岡市で不動産を売るとき、費用はいくらかかりますか?
仲介での売却では、売却価格のおおむね4〜7%程度が費用の目安です。
内訳は主に仲介手数料・印紙税・登記費用の3つです。
ここに、譲渡所得税がかかる場合の税額と、測量や解体が必要な場合の費用が加わります。
物件の状態や所有期間によって差が大きいため、下記の項目ごとに自分の物件に当てはまるものを確認してください。
仲介手数料はいくらかかりますか?
仲介手数料は、売却価格に応じて上限額が法律で決まっています。
福岡市内でよく当てはまる400万円超の物件では、(売却価格×3%+6万円)×1.1(消費税)が上限です。
たとえば3,000万円で売却した場合、仲介手数料の上限は約105万6千円になります。
200万円超400万円以下の部分は(×4%+2万円)×1.1、200万円以下の部分は(×5%)×1.1です。
なお、売却価格が800万円以下の空き家・空き地には、仲介手数料の上限を33万円(税込)にできる特例があります。
該当する方は800万円以下の不動産売却|仲介手数料の上限33万円(税込)と計算方法で計算方法を解説していますので、そちらをご覧ください。
売ったあとも同じ家に住み続けるリースバックでは、買主が不動産会社そのものになることが多く、その場合は仲介手数料が発生しません。
代わりに賃貸の初期費用が別に動くため、費用の並びが変わります。
その内訳はリースバックの費用|仲介手数料と賃貸の初期費用にまとめました。
売却の準備をご自身で担当して、この手数料そのものを抑える方法もあります。
必要な書類の取得、写真と動画の撮影、物件情報の入力を売主が行うじぶん売却です。
先ほどの3,000万円の例なら、約105万6千円が約84万5千円、または約73万9千円。
対象は福岡市および近郊の居住用マンションで、ご利用には無料の審査があります。
印紙税はいくらかかりますか?
不動産の売買契約書には印紙税がかかります。
現在は軽減措置が適用されており、売却価格が1,000万円超5,000万円以下なら1万円、5,000万円超1億円以下なら3万円です。
この軽減措置は2027年3月31日までの契約が対象です。
抵当権抹消や住所変更の登記費用はいくらかかりますか?
住宅ローンを完済して売却する場合、抵当権を抹消する登記が必要です。
司法書士に依頼する場合の実費と報酬をあわせて、1〜2万円台が目安です。
出典:法務局 住宅ローン等を完済した方へ(抵当権の登記の抹消手続)
登記上の住所と現在の住所が違う場合は、住所変更登記もあわせて必要になります。
こちらは約1万4千円が目安です。
必要な書類は物件や所有者の状況によって変わるため、事前に売却に必要な書類で全体像を確認しておくと準備がしやすくなります。
譲渡所得税はかかりますか?
売却によって利益(譲渡所得)が出た場合は、譲渡所得税がかかります。
売却して損失が出た場合はかかりません。
税率は所有期間によって変わり、売った年の1月1日時点で5年以下なら短期譲渡で39.63%、5年超なら長期譲渡で20.315%です。
10年を超えて所有したマイホームには、6,000万円以下の部分を14.21%に下げる軽減税率の特例もあります。
計算のもとになる取得費(購入時の金額)が分からない場合は、売却価格の5%を取得費とみなす概算取得費という考え方があります。
住み続けるリースバックでも所有権は移るので、この計算はそのまま当てはまります。
その場合の見方はリースバックの税金|譲渡所得と3,000万円控除の使い方にまとめました。
マイホームを売った場合は、譲渡所得から3,000万円を差し引ける特別控除があり、この控除だけで税額がゼロになるケースも少なくありません。
控除の要件や、住宅ローン控除との比較は【博多区吉塚】3,000万円控除と住宅ローン控除はどちらが得かで解説しています。
測量や解体の費用も必要ですか?
測量や解体の費用は、すべての売却にかかるわけではありません。
隣地との境界がはっきりしない土地では、境界確定測量が必要になることがあり、費用は40〜60万円程度が目安です。
古家を取り壊して更地で売る場合は解体費がかかり、木造戸建てで1坪あたり5〜8万円、延床30坪なら150〜240万円ほどが目安です。
アスベストの事前調査が義務化されたこともあり、解体費は上昇傾向にあります。
測量や解体が必要かどうかは、物件を見なければ判断できません。
解体費の内訳と、解体せずに売る選択肢は実家の解体費用はいくら?福岡の坪単価と更地の注意点で詳しく説明しています。
福岡市博多区で3,000万円の家を売った場合、費用はどのくらいですか?
ここまでの費用のうち、多くの売却で共通してかかる仲介手数料・印紙税・抵当権抹消登記の3つをまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 約105万6千円 | (3,000万円×3%+6万円)×1.1 |
| 印紙税 | 1万円 | 軽減措置適用時(2027年3月31日まで) |
| 抵当権抹消登記 | 1〜2万円台 | ローンが残っている場合のみ |
| 合計 | 約108万〜109万円 | 売却価格の3.6〜3.7%程度 |
この金額には、譲渡所得税と、測量・解体が必要な場合の費用は含まれていません。
譲渡所得税は取得費や所有期間、控除の有無によって大きく変わるため、一律の金額では示せません。
福岡市博多区の不動産売却相場によると、区内の中古マンション(3LDK系)の取引価格の中央値は2,700万円です。
このように、自分の物件に近い相場を先に把握したうえで、費用の内訳をあてはめると全体像がつかみやすくなります。
手取り額を自分で試算するにはどうすればよいですか?
ここまでの費用と税金は、物件の状況によって組み合わせが変わります。
ローンの残債、所有期間、控除の適用有無を入力すると、手取り額の目安を試算できるページを用意しています。
手取りの試算(税・費用の計算)で、ご自身の条件に近い数字を入れてみてください。
入力しないと0のままになる費用は、不動産売却の手取りシミュレーション|試算の使い方と見落としにまとめました。
より正確な金額を知りたい場合は、物件の状況を踏まえた無料査定をご利用いただけます。
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売却の手順を先に知っておきたい方は売却の流れ(全11ステップ)もあわせてご覧ください。
